2022/05/01 02:00
Genta Bhuana Sari(グンタブアナサリ楽団)は、1991年に私の父がガムラン楽器一式を孫のため、マンダラ家の発展のために寄贈した楽器を使用しているグループです。マンダラ家にはその頃、ティルタサリ楽団が使用しているスマル プクリンガンという楽器がありました。この楽器はガムランの中でも王の寝室で演奏されたと言われるように甘美な音色で古典曲を演奏するものです。そしてガムランにはゴン クビヤールと呼ばれる庭などでの演奏に使われた炸裂する音を出すガムランがあります。曲によっても本来は使われるガムランの種類が異なりました。以前は、私どもにはグヌンサリという楽団があり、その楽団がこのゴン クビヤールを使用していましたが時代が変化する中でこの楽団は私どもから離れ独立していきました。そのため私の父がこのゴン クビヤールの楽器を購入することで再び、2つの異なるガムラン楽器を得ることになりました。この2つのガムランは結婚式を挙げ共に仲良く私どものもとで演奏をしていくこととなりました。そして、村の子どもたちを指導し1992年にグンタブアナサリが誕生しました。長い年月の中、何人かのメンバーが変わりはしたものの今ではこうして私どもを支える楽団と成長したのでした。亡き父も天国で喜んでいることでしょう。